庄内地方の春の和スイーツ「笹巻き」とは?

2018-05-01

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こんばんは。ぴあのねこです。

先日、仏壇に供えるお膳の材料の買い出しに久々にスーパーへ行った時に見つけました。

笹の葉を乾燥させて袋に入った状態の山がズラッと並んでいるではありませんか。

昨秋からずっと残業続きで手抜き料理しか作れなかったのですが、気付けば薄手のコートも要らない位に暖かくなりました。

春…というより、初夏を思わせる暑さになりつつあります。

今回は、ちょうど今の時期に作られる「笹巻き」についてです。

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春の和スイーツ「笹巻き(ささまき)」って?

4月下旬あたりから、スーパー等の店頭に笹の葉といぐさがそれぞれ乾燥した状態で並び始めます。

写真はイメージです。

およそ一袋に100枚ほど入っており、価格も1000円程度(税抜)位でしょうか。

乾燥した笹の葉を大きな鍋に入れ、重曹と一緒に一旦沸かした後に一晩置きます。

もち米も一晩水につけ、ザルにあけて水切りをします。

水分を含んで柔らかくなった笹の葉を筒形にしてもち米を入れ、タコ糸やイグサで縛って1時間ほど煮ます。持ち上げやすいように、5個で一束にしているようです。

重曹を入れた鍋で3時間ほど煮た後、一日鍋に入れたまま放置します。

その後、ザルにあけて水を切ってできあがり。

茹でる際に灰汁(あく)やタンサンを入れると飴色の笹巻きになります。

主に鶴岡市等の南庄内で多く見られます。

母方の先祖が南庄内ですが、笹巻きだけは何故か北庄内と同じ白い笹巻きでした。

文章で書くと分かりにくいと思うので、似たような作り方をしているサイトを見つけました。

もしよろしかったら参照してみて下さい。

庄内地方の伝統料理「笹巻き」の作り方

実家では毎年作って、遠方に住む両親の兄妹に送ったりしていますが、なにしろ笹一束が100枚なので、いくら笹が抗菌作用があるとはいえ、そんなに頻繁に作る気もなれず…。

乾燥しているので日持ちするかもしれないけど、実家では毎年使い切ってしまっているようでした。

5/21追記

我が家の今年の笹巻。

今年は二回に分けて作ったとの事で、自分の所に廻ってくるのが一足遅くなりました。

地元スーパーのレシピを見ると、笹の葉2枚使って筒状にするために若干大き目な笹巻になるのですが、実家は笹の葉1枚で作るのと、今年は笹の育ちがあまり良くなかったそうで、幅の狭い笹の葉だったそうです。

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笹と一緒に紐も売っているのですが、タコ糸で縛っていくのがウチ流。

手前が笹の葉取って味付け済みのもの。

奥の方が、水切った状態の笹巻。

冷蔵庫に入れると固くなるのですが、ラップかけてレンジで温めると軟らかくなるため、我が家では冷蔵庫で保存しています。

今回は、北海道産のきな粉を使用したので、黄色いきな粉ですが、旧余目町(あまるめ)には「青きなこ」と言って文字通り青いきな粉もあります。

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どうやって食べるの?

笹巻きにあまりなじみのない地域にお住まいの方から見ると、この食べ方はちょっと驚かれるかもしれませんね。

仙台に住んでいた時も実家から届いたのでおすそ分けで持っていったら、同じ東北だけど「見た事ない」と驚いていました。

巻いている笹を取り除いて、黒蜜を軽くまぶした後にきな粉をまぶして食べるのですが、黒蜜が手に入らない場合は、黒砂糖をお湯でペースト状にのばしたりしています。

通信販売で笹巻きセットがありますが、こちらは黒蜜ときな粉付なので、すぐに食べられるセットになっているのがほとんどです。

ちなみに、庄内町で作られている「青きなこ」は、文字通り青いきな粉です。

写真はイメージです。

冷蔵庫で保存すると固くなってしまうので、もし食べきれなくて冷蔵庫等で保存した場合、笹巻きが固くなってしまう事もあります。そんな時は笹の葉を取った後にラップをかけてレンジで温めると食べやすいかと思います。

手作りとなると笹の葉売っている所も限られてくるでしょうから、近くで笹の葉が手に入らない場合はお取り寄せも一つの方法かと思います。

地元では、笹の葉が争奪戦になるようです。明後日からGW後半の4連休なので、連休中に作られる方も多そうですね。

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