中村獅童が患った初期の肺腺がんとは?
こんばんは。ぴあのねこです。
ネットニュースを見ていたら、気がかりなニュースがありました。
歌舞伎役者の中村獅童さんが、初期の肺腺がんで手術を受けるとの事です。
同世代だけに、他人事と思えませんでした。
肺腺がんの特徴や原因、検査方法等をまとめてみました
中村さんは現在44歳。
定期健診で肺腺がんが見つかったとの事です。
手術の為「六月博多座大歌舞伎」と「七月大歌舞伎」は休演することになりました。
初期とはいえ、50代まではがん細胞の増殖が速いと言われています。
同じ歌舞伎役者の市川海老蔵さんは、奥様である小林麻央さんの乳がん闘病を間近で見続けてきただけあって、「がん」に対してかなりショックを受けているのではないでしょうか?
「MEDREY」という、医師たちが作っているオンライン医学事典を参照に、肺腺がんについてまとめてみました。(サイト名をクリックすると肺腺がんについてのカテゴリへ飛びます)
一言で「肺がん」といっても、色々な肺がんがあるそうです。
肺腺がんは日本人に発症する「肺がん」のおよそ6割を占めています。
好発部位:気管支の末端(肺の抹消部)
喫煙との関連性:低い
進行速度:中くらい(遅い場合も)
女性に多い・症状が出にくい
女性に多い理由の一つとして、ホルモンバランスが影響を与えているとか。
肺腺がんの特徴
・症状が出にくい
・喫煙との因果関係は低い
・初期症状が出にくい
・化学療法や放射線療法が効きにくい
「腺がん」とは、分泌腺上にできた「がん」であり、「肺腺がん」の場合は肺の分泌腺上にできた癌だそうです。
癌発症後に、癌を取り除いた後に放射線治療という治療の流れを耳にしますが、「肺腺がん」にとって放射線療法が効きにくいとの事で、抗がん剤治療が限られてくる可能性が高いようです。進行が遅いけど、しっかり取り除かないと厄介な癌のようです。
肺腺がんの原因は?
・タバコ…肺腺がんへの影響が少ないとはいえ、やはり少なからず影響を与えているタバコ。喫煙することで、男性は2.8倍、女性は2倍の肺腺がん発症になると考えられているそうです。受動喫煙でも影響を及ぼすので、喫煙者は周りの環境に配慮した喫煙を行うようにしましょう。
・大気汚染物質…最近はPM2.5が話題となっています。どこが問題かというと、粒子が非常に細かくて肺の奥深くに侵入してしまいます。マスクもPM2.5対応の目の細かいマスクでないと簡単に通り抜けられてしまいます。
普通のマスクではPM2.5は通り抜けてしまうって事ですね。春先は特に黄砂と混ざってくるので、喘息を誘発させたりと厄介な物質です。
・アスベスト…発がん性物質が含まれていると言われています。現在では、アスベスト使用の建物は少なくなりましたが、1975年以前の建物はアスベストが使用されていました。一時期アスベスト使用有無の建物検査が入ったのもあり、対策はされていると思われますが、万が一アスベスト使用の建物に入る際はマスクが必須です。
・女性ホルモン…肺腺がんとの因果関係に女性ホルモンが影響しているとの事です。閉経の遅かった人や女性ホルモンのピルを飲んでいる方に肺腺がんが多い事がわかったそうです。閉経が遅いということは、それだけ女性ホルモンが分泌されているということであり、ピルも同様の働きをもっているそうです。
ちなみに、子宮筋腫は「筋腫」なので癌とは異なりますが女性ホルモンとの関連があると別のHPで見ました。身内で不妊治療に通院して検査段階でなんとか妊娠した際に医者から理由も告げられずにホルモン剤を処方されました。その後、分娩施設がその医院になかったので、市内の病院へ転院したのですが、その時に大量の子宮筋腫が発覚しました。転院先の医師は「何故、検査を行っておきながら子宮筋腫を見つけられなかった上にホルモン剤を処方したのか?」と不思議がっていたと聞きました。
少し話が逸れましたが…。
こうやって書くと「女性ホルモン」=悪い物質と思われてしまうかもしれませんが、必ずしも悪い物質ではありません。ただ、腫瘍との因果性はあるとの事です。
・慢性肺疾患…COPD(慢性閉塞性肺疾患)など、肺に慢性的な炎症が起きる事によって、常に肺が傷んだ状態から癌化する場合もあります。
・肺結核…肺結核になると肺がんになりやすいそうです。肺結核は肺に大きなダメージを与えるそうで、治療しても完治まで半年かかる感染症です。肺結核と診断されてから二年以内は肺がんになるリスクが5倍といわれています。二年過ぎても肺がんのリスクは1.5~3.3倍といわれています。
検査方法は?
・胸部X線検査…よく健康診断で胸のレントゲンを撮るのがこれです。しかし、初期の段階で見つかるのは難しいとか?
・胸部CT検査…X線検査よりは詳細に検査ができますが、6mm以下の癌を発見できる可能性は70%と一気に下がってしまいます。
・頭部MRI検査…肺腺がんが見つかった際に転移が見られないか確認するために行います。頭部CT検査より精度が高く、放射線も使わないので身体にも負担を抑えられます。
・FDG-PET検査…ブドウ糖に似たFDGという物質を体内に点滴してどこに集まるかを検査する方法です。がん細胞はブドウ糖を集めるそうなので、ブドウ糖ににたFDGが集まることによって、癌細胞を見つける検査です。しかし、ここで癌を発見する確率がそんなに高くなく、メチオニンという物質を使ったPET検査を行うようになってきたそうです。私が昨年まで健康診断を行っていた検診センターでもPET検査は取り扱っていましたが、値段が高い!確か10万近くしました。勿論受診は諦めましたが。
・腫瘍マーカー…肺腺がんに限らず、がんの検査で使用されている腫瘍マーカー検査。よく耳にするので、精度が高いかと思いきや、そうでもないそうです。肺がんが隠れている人を腫瘍マーカーだけで見抜くのは難しいと言われているそうです。
・組織診断…腫瘍が発見された場合、患部に針を刺して細胞診断を行い良性か悪性を調べると聞きます。この中の検査では一番有効的ではあります。しかし、外部から針を刺して組織を取るので、身体へのダメージは少なくありません。また、悪性だと判断する前の段階で組織を取ってきて、悪性と分かった際にそのまま治療を続けることができるので、がんと分かった際に適切な治療をすぐに受けれるよう、前もって準備が必要となります。
こうやって見ると、癌検診や対策に関して、昔よりは技術が発達してきたとはいえ、根本的な解決策が見つかるまでの道のりは遠そうです。しかし、日々の研究があってこそ技術が発達するでしょうから、がん患者にとって一日も早く回復できる治療法が見つかる事を願っています。
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