福島・相馬の今…震災前の風景を伝える相馬市伝承鎮魂祈念館

2018-09-092018-12-16

相馬の震災前を知ることができる相馬市伝承鎮魂祈念館

相馬港近く、笠岩公園内にある施設です。

パンフレットに書かれている住所は

福島県相馬市原釜字大津186-11

となっていました。

自分の車のナビは古いので場所を検索しても出てこなかったけど、相馬港を目印に設定するとたどり着けました。

とても、10mの津波が押し寄せたとは思えない位、穏やかな海。

訪れたのが8月後半の週末というのもあり、海水浴場もありました。

公設のシャワーやトイレはあるも、海の家等の売店がない、静かな地域の海水浴場。

館内に入って正面には、犠牲になられた458名のお名前が…。

そっと手を合わせて展示施設内に入ると、震災当時の新聞記事や震災前の街の風景、持ち主が見つかっていないアルバムも展示していました。

相馬に親戚や友人など自分にとって関わりのある方は震災当時住んでいませんでしたが、それでも持ち主が訪れるのを待っているかのように展示されていたアルバムを手に取る事はできませんでした…。

友人が見た福島の現在

相馬の海に行った後に、仕事帰りの友人と待ち合わせ。

「福島市から相馬市へのアクセスが楽になった」と、事前にバイパスを教えてもらったものの、福島市経由で訪れる予定が、道中に渋滞にひっかかって急遽宮城経由で訪れた為、通る事もなかったです。

前回訪れた時は日帰りだったのですが、当時は通勤以外で車を利用することが皆無に近かった友人。

「せっかく福島にいるんだし、会津地方とか行ってみたら？」

ということで、友人を乗せて会津方面に向かう予定が、福島市でお昼近くになってしまった為に断念。

行先を小野町にある「リカちゃんキャッスル」に変更して、帰りは常磐道目指して峠越えをして南相馬に帰ってきました。

その時に双葉町や楢葉町、大熊町などを通過したのですが、当時は平日の日中にも関わらず人通りがなく、建物にも電気が点いていない街を通る事になり、「とにかく早く帰りたい」一心で常磐道目指して走り続けました。

常磐道から高速に乗って一安心かと思いきや、一定間隔で表示されている放射線量が表示されているのを見て、「見えない恐怖」というのを目の当たりにしました。南相馬の中心部に着く頃には放射線計の数値が一気に下がったのでホッとしたのもつかの間、原発作業員を乗せたと思われるマイクロバスが市内の至る所で見かけたのを見て、原発事故の影響を垣間見たような気がしました。

変な緊張感があったのか、南相馬の友人宅に着いたらひどい倦怠感を感じて、2時間ほど横になっていました。2～300kmのドライブや初めての場所でも運転疲れを起こすことがなかった自分が、これほどまで疲れを感じたのは初めてでした。

それから二年。

南相馬市から相馬市に引っ越した友人。

南相馬市と相馬市間はおよそ20km程離れているからか、南相馬で見た原発作業員を乗せているであろうマイクロバスは見る事がなかったそう。

相馬市から福島市へのアクセスが便利になったのもあり、福島方面に行く機会が増えたそうです。

地元に帰る事が決まり、帰ってしまうと福島に訪れる機会がほとんど無いとの事で、一緒に転勤が決まった同郷の仕事仲間と会津方面にドライブへ行ったとか。

残りわずかになった福島での生活を楽しんでいるようでした。

恐らく、このブログがupされる頃には引っ越しも済んでいるでしょう。

前回訪れた時に見た、天気予報の後に流れる放射線情報も今回は見る事がありませんでした。

友人に訊いたら「あ、そういやしばらく見ていないね。」との事。

曜日の関係もあったかもしれませんが…。

今春に避難解除になった地域も一気に増えたので、それだけ放射能の影響が少なくなったと思いたい反面、そんな短期間に減らせるような物なのか？と思ったり。