こんにちは。ぴあのねこです。
鶴岡市内に住む身内から聞いた話。
「今まで市が行ってきたマタニティ教室が、今年からなくなったんだって。文化会館に予算取られたのが理由だったら、冗談じゃない!」
そういえば、地元で毎週金曜日に配布される「コミュニティ新聞」にも当初予算の倍近く90億円を突破した事を取り上げたきり。
ということで、前回ブログに掲載した後に分かった内容をまとめてみました。
鶴岡市文化会館改築工事問題その後
「何あの建物!」と巷で言われている、現在建築中の鶴岡市文化会館。
ちょうど、近くにある「鶴岡アートフォーラム」でダリ展開催中だったので、ついでに見てきました。
アートフォーラムと道路を挟んで「致道館」という歴史的建造物があります。その奥に文化会館が並ぶのですが…
奥に見えるグレーの建物が文化会館です。
完成予定図も看板に載っていました。
近くにはアートフォーラムや東北公益大学大学院等ありますが、近年建てられた建物はグレーで統一されています。
致道博物館や大宝館といった見学施設とのギャップが大きいです。
鶴岡市役所は目の前にありますが、恐らく近いうちに建て替えるものとして除外するとして…。
計画当初は、屋根をつり天井型で進めていたものの、東日本大震災でつり天井が落下したのもあり、取りやめたことから予算が追加されたと報じられていました。
しかし、工事を着手したのは東日本大震災以降の話。
震災直後に「危険」という話題が出ていたのに、何故すぐに計画変更を行えなかったのか?
当初予算45億円というのも、「何を見てそんな予算にしたのか?」と疑えるほど低すぎる予算でした。
計画段階で、南陽市文化会館(シェルターなんよう)と酒田市民会館希望ホールの事業費位は調べられたはず。特に、酒田市民会館に関しては隣市なので容易に見学や情報入手できたのではないでしょうか?
予算が増額したため、計画段階で挙げられていた客席数1200席ほどが、現時点で公式に載せられている文面は見つけられませんでしたが、1100席との事。
他にもリハーサル室や楽屋、小ホールなどの設備があるため、見た目はかなり大きな施設のように見えます。
建築途中段階で96億の事業費が費やされている状況で、この建築費をどう回収していくのか?
山形県内の公共ホールで一番高評価なのが、南陽市民会館(シェルターなんよう)です。
こちらは、大ホールの客席数1400席と言われています。
ギネスにも載る木造建築物で、メジャーなアーティストの公演をよく見かけます。
5月だけでも、クリス・ハートやブラスト!、TUBEと公演が多いです。
しかも、南陽市文化会館は音響も良いといわれています。音響の良いホールの客席はボックスタイプや扇型が多いです。
しかし、鶴岡市文化会館は多角形のアシンメトリータイプ。ここも音響関連に詳しい方の話では「何故?」と思えたそうです。音響工事でどこまで良い方向へ持っていけるかがカギとなるでしょうが、複雑な造りにすることによって予算が増える可能性もある訳です。
無駄に予算をかけていませんか?
一方、南陽市文化会館は建設費も61億と、酒田市民会館の78億より抑えています。しかもキャパ(客席数)が多い。
山形新幹線沿線上にあるため、東京からも乗り換えなしで来れるというのも利点となっています。
鶴岡・酒田の庄内地方は、空港はあるけれど天候に左右されやすく、冬期間は「陸の孤島」と化する場合も。交通の便・客席数共に難点が多いのです。
「市の文化会館だから、市民が利用できないのでは意味がない」
という意見もあるかもしれませんが、言葉は悪いけど建設費を回収にあたって一番手っ取り早いのは、有名なアーティストを呼ぶことではないでしょうか?近隣地域や、熱狂的なファンなら遠方から泊りがけで観に来る観客もいます。
例えば、一昨年だったかな?宮城・利府町で嵐のライブが数日間開催されたのですが、その時の仙台市の経済効果はハンパない額だったと言われています。
仙台市内のホテルは満室で、何処か忘れましたが学会の開催を中止したほど。
仙台駅の地下にある土産物売場は「ジャニオタ」達で大混雑していました。
仙台は人口が増えているかもしれませんが、南陽や鶴岡、酒田など過疎化が進んでいる地域にとってはこういった他地域からの観客が増えることでの経済効果も大きいのではないでしょうか?
ま、ジャニーズ系呼べるほどの大きな施設もありませんが。